子供の頃こけしが大っ嫌いだった僕
こけしって怖くて嫌いだった。
僕がちっちゃい頃、まだ5歳か6歳くらい。テレビで「こけし」について特集してました。その番組によると「こけし」は「子消し」から由来しているらしくこけしの数だけその家の子供は消されるという内容でした。(調べてみたらただの俗説で、明確な裏付けはないそうです…)
当時の僕にとっては衝撃的でした。。
なぜなら
僕のお家には
玄関に
こけしが3体もいたのだ…
めっちゃ悲しかった。
この世の終わりかのような気持ちになった。
今なら笑える話だけど当時の僕には本当に悲しくて、 玄関通るたびに親の顏をうかがって何事もない顏してる親に対して「お母さんは僕がこけしのこと知らないとでも思ってるんだろ」って勝手な事考えてました。
そのことでトイレの中で泣いたこともありました。
結局、僕はこけしに消されることはなかったし、いつのまにか玄関にあったこけしは無くなってました。確かなんでも買取屋さんが家に来てたのでそのときに売っちゃったんだと思います。
僕がこけしの事をこんなに怖がってた事を親には言ってないので知らないと思うんですけど、大人からみるとなんで悲しんでるのか理解できないようなことで子供は泣いたりするんですよね。
それは大人の常識を子供に当てはめて考えてしまうから。
自分がこう思うからあなたもこう思うだろうっていう決めつけなんだと思います。
最近、「7つの習慣」っていうめっちゃ流行った本の漫画バージョンを読みました。5歳の女の子が迷子になってしまってあるお店で保護されている場面なんですが、そこの店員さんと迷子になった女の子のここあちゃんとの会話で
店員「ねぇ、お名前はなんていうの?」
ここあちゃん「ここあ…」
店「お母さんはどうしちゃったの?」
こ「…」
店「ここあちゃんはいくつかな〜?」
こ「…」
っていうシーンがありました。
その後JKが2人お店に入ってきます。
JK1「こんにちは、私さとみって言います」
JK2「私はゆかだよ」
こ「あたしここあ。この子はぶーちゃん(クマのお人形を持ちながら)」
こ「これあたしのたからものだよ(おもちゃの宝石を見せながら)」
僕はこのシーンがなんだか強烈に印象に残ってるんですが、例えばうるさいおじいちゃんに「君名前は〜?」「いくつ??」なんて聞かれたらうざっ!ってなりますよね。それはちっちゃい子にも同じなんです。
自分は怪しい人じゃないから子供は私のことを怪しんだりしないだろうって大人は勝手に思い込んでしまうんですが、子供からすると知らない大人は怖いし、質問ばっかしてくる大人には何も喋れなくなっちゃうんです。
子供って常識が無いから、大人が思いつかないような考え方をしたり行動したりするんですね、子供の目線に立って考えるって1番難しいのかもしれませんね。
そんなこけしの話でした。